Beyond Depth: Rethinking My Backbending Practice

「もっと深く」ではなく、「どう動くか」

― カポターサナについてJoey先生に質問してみた

カポターサナが、どうしてもできない。

練習を始めて4か月ほどになるけれど、実は後屈そのものにはもっとずっと前から苦手意識がある。

前屈は、1年、2年と練習していくうちに、気づけば自然に深くなっていた。

「ここが硬いから、ここを開かなければ」という明確な感覚もあまりなかった。

でも、後屈は違う。

ドロップバックをしても、背中のアーチがあまり作れない。
ウルドヴァ・ダヌラーサナでも、身体を持ち上げることはできるけれど、背中のカーブそのものはあまり深くならない。

ラグヴァジラーサナから起き上がることも以前はできていた。

だから、自分では「脚の強さが足りない」という感じはあまりしない。

それよりも、

そもそも私の背骨は、これ以上反るのだろうか。

そんな疑問が、ずっとあった。

もしかしたら、これが私の身体の限界なのではないか。

それとも、まだ開いていないだけなのか。

練習していれば変わるのか。

それすら分からなくなっていた。

そこで、先日マイソールで一度見ていただいたJoey先生に、思い切ってメールで質問してみた。

「私の場合、後屈の何がボトルネックなのでしょうか?」

「これは練習によって開いていくものなのでしょうか?」

「それとも、身体の構造上、大きくは変わらないものなのでしょうか?」

先生は、とても丁寧に返信をくださった。

そして、その答えは、私が思っていた「カポターサナ攻略法」とは少し違うものだった。


「後屈の可動域が少ない」ということ

先生は、私の前屈と後屈について、

前屈はとても上手に、簡単にできている。
一方で、後屈は難しく、後屈の可動域が少ない。

という見立てをしてくださった。

やっぱりそうなんだ。

自分で感じていたことと、先生から見た印象が一致していた。

でも、その次の言葉が大切だった。

先生は、

後屈の可動域は、これから増やしていけると思う

と言ってくれた。

これは、今の私にはかなり大きな言葉だった。

「もう無理なのかもしれない」と思っていたところに、

YES、まだ動きは変えられる。

という可能性をもらったからだ。


でも、「深い後屈」がゴールではない

そして、もっと印象に残ったのが、

「深い後屈そのものは、本当のゴールではない」

ということだった。

私はずっと、

「どうしたらカポターサナまで降りられるんだろう」

と考えていた。

もっと背中を反らさなければ。

もっと肩を開かなければ。

もっと柔らかくならなければ。

もっと練習しなければ。

でも先生は、

深く反れることそのものより、伸展の動作と方向を学び、練習することが大切

と教えてくれた。

つまり、

「どこまで反れるか」ではなく、

「どうやって伸展しているのか」

を見るということ。

これは、私にとってかなり大きな視点の転換だった。


カポターサナを「完成させる」ことに執着しすぎていたのかもしれない

私は、カポターサナができるようになりたい。

これは変わらない。

できるようになりたいし、できるところまで行きたい。

でも、いつの間にか、

「カポターサナができる=後屈が進歩した」

という考え方になっていたのかもしれない。

先生の言葉を聞いて、

「カポターサナに降りられるかどうか」と、

「自分の身体がより自由に後屈できるようになること」は、

必ずしも同じではないのだと思った。

ポーズの完成を追いかけることで、かえって身体の動きを見失うこともある。


「もっとやる」ではなく、「何を減らす?」

もう一つ、とても印象に残った言葉がある。

先生は、

「何をもっとやるかだけではなく、何を減らす必要があるのかを考えてみて」

と言っていた。

これは、今の私にはかなり刺さった。

私は何かできないことがあると、

「何を追加しよう?」

と考える。

後屈ができない。

もっと後屈を練習する。

もっとストレッチする。

もっと柔軟性を上げる。

もっと頑張る。

でも先生は、逆の方向を示してくれた。

もしかしたら、何かを減らすことで身体が変わることもある。

実際、先生自身も、練習の中であることを減らしたことで、身体と心に変化や「開き」が生まれた経験があるという。

「もっと、もっと」と積み重ねることだけが練習ではない。

これは覚えておきたい。


「頑張れば開く」とは限らない

先生は、アイアンガーヨガのアプローチにも触れていた。

シークエンスを短くして、サイドベンドや肩のオープニング、そして後屈に時間を使うこと。

そして、椅子などのプロップを使って、ポーズを長く保持すること。

長く保持することで、より力まずに身体がリリースされ、結果的に動きが広がることがある。

そこで先生が書いていた言葉。

「頑張りすぎると、決してうまくいかない」

これは、カポターサナを練習している今の自分に、かなり必要な言葉だと思った。

身体を開こうとして、身体を力で押し開こうとしていたら、もしかしたら逆効果なのかもしれない。


Spinal Waveという新しい視点

先生からは、もう一つ具体的な提案もいただいた。

Spinal Wave。

背骨を、屈曲から伸展へ、波のようにつなげて動かしていく。

私は今まで、「後屈=背中を反らすこと」と考えすぎていたのかもしれない。

でも、背骨は一枚の板ではない。

屈曲も伸展も、その間の動きも含めて、もっと自由に動ける身体をつくる。

その中で後屈も変わっていく。

そう考えると、カポターサナに対する見え方が少し変わってきた。


今の私が知りたいのは「限界」ではなく「可能性」

今回、先生に質問してみて一番よかったのは、

「できるか、できないか」の答えをもらったことではない。

むしろ、

自分の身体をもっと観察していいんだ

と思えたこと。

私はずっと、

「この身体では無理なのではないか」

と考えていた。

でも今は、

「どこが動いていて、どこが動いていないんだろう?」

「どの方向に伸展しているんだろう?」

「何をしているときに力んでいるんだろう?」

「逆に、何を減らしたら身体が自由になるんだろう?」

と考えてみたい。

カポターサナを完成させるために身体を変えるのではなく、

自分の身体の動きを理解していく。

その結果として、いつかカポターサナが深まっていくのなら、それが一番いい。


何を増やすかでははく、何を減らすか。

Joey先生からもらった、

「What do you need to do less of?」

という問いも、自分の練習に持っていきたい。

何を増やすかではなく。

何を減らすか。

どこまで深く行くかではなく。

どう動くか。

「できるようになること」だけではなく、

もっと自由に動ける身体になること。

今は、その方向でしばらく練習してみようと思う。

そしていつか、この文章を読み返して、

「あのとき、ここが転換点だったんだな」

と思えたらいい。

カポターサナは、まだできない。

でも、少しだけ見え方が変わってきた。

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