【6月の練習記録】雨音と呼吸、そして「心の止滅」への実践
6月。台風や大雨が続き、窓の外は激しい天候にさらされる日も多かったけれど、私の朝は変わらず4時20分の静寂から始まった。今月は、身体の大きな進歩とともに、心の奥底に沈殿する「モヤモヤ」を呼吸で溶かしていくような、そんな1ヶ月だった。
1. 5年越しの壁を崩す、足の確信
今月、一番の大きな変化は**「カムアップ(後屈から起き上がる動作)」**の安定だ。
- 「絶対に起き上がる」という意志: 6月26日には、初めて3回連続でカムアップに成功した。勢いに頼るのではなく、膝を前に出し、足の内側で床をしっかりと踏みしめる感覚。心のどこかで「無理だ」と思っていると身体は動かないが、「絶対に起き上がる」と決め、全身の力を使うことで道が開けることを知った。
- カポターサナの苦しみと深まり: 新しく始まったカポターサナは、今もなお苦しくて呼吸が浅くなることもある。けれど、一歩ずつ、1cmずつ。肘が床に近づく感覚や、踵を押し出す強さが少しずつ芽生えてきている。
- 積み重ねの力: 1年前、就職活動に苦しみながら自己流でハーフプライマリーを練習していた自分を振り返る。今の自分は、基礎からコツコツと積み上げ、カポターサナと向き合っている。1年前には想像もできなかった場所に、私は今立っている。
2. マットという名の縮図(The Mat Microcosm)
マットの上で起きることは、私の人生で起きていることそのものだ。
- 負の感情を浄化する: 仕事での虚しさ、イライラ、誰かに言われたことへのムカムカ。そんな感情を抱えてマットに立っても、ジャンプバックでリフトアップする一瞬の集中や、深い呼吸の繰り返しの中で、その「霧」は少しずつ晴れていく。
- 心の動きを止める練習: 「ヨガとは自分の心を止めること」という言葉がある。思考を巡らせるのではなく、ただただ身体の自動操縦に任せて動いていく。そうすることで、練習が終わる頃には、朝の重たい気分が嘘のように清々しさに変わっている。
- 「嫌なこと」への向き合い方: 怖いポーズや嫌なことを思い出し、「今日のドロップバックを乗り越えられれば、他の嫌なことも大したことはない」と自分を勇気づける。ヨガの達成感は、一日を生き抜く原動力になっている。
3. 地球という「すみか」で、Giveを生きる
私は家で一人、没入して作業したり練習したりするのが大好きだ。
- どこにいても、マイソールの心で: 今の環境ではインドへ行くことは叶わないけれど、心はいつもシャラで練習している気持ちでマットを広げている。この家も、実家も、すべては**地球という一つの大きな「すみか」**の中にある。そう思えば、どこにいても私は自由で、すべてを持っているのだと感じる。
- TakeからGiveへ: これまでは「どれだけ得られるか(Take)」という視点で生きてきた気がする。けれど今は、この練習を通じて、これから「どれだけ与えられるか(Give)」を考えたい。答えの出ない問いを持ち続けながら、今日という一日を丁寧に生きたいと思う。
まとめ
6月の練習を通じて、「きつい、辛い、嫌だ」と思うことでも、繰り返し身体と心を慣らしていくことで、感覚は確実に変化するということを学んだ。
7月もまた、夜明けの風を感じながら、淡々とマットの上に自分を置いていこう。