アイアンガーヨガとは

B.K.S.Iyengar(アイアンガー師)によって編み出されたヨガのスタイルです。プロップス(補助器具)を活用し、ポーズの正しいアライメントを重視するのが大きな特徴です。

プロップスを使うことは必ずしもポーズの強度を下げる(軽減する)ことではありません。身体の柔軟性、骨格は一人ひとり違います。プロップスをうまく活用・工夫することで、誰でも自分に合ったやり方でターゲットとする身体的部位にアプローチすることが可能となります。

プロップスの役割

主なプロップスとして、ベルト、ブロック、ブランケット、ボルスター、壁、チェアなどが使われます。専用の道具がない場合でも、家にあるものを工夫するだけで立派なプロップスになります。

ベルトがなければ、手拭いで代用。ブランケットの代わりにバスタオル、ボルスターがなければ座布団やクッションが使えます。何もなければヨガマットや自分の体をプロップス(サポート)とすることだってできるのです。アイアンガー師のポーズへのアプローチはとても斬新でクリエイティブな試みです。

プロップスの主な役割

  • 軽減する
  • 強度を上げる
  • 体にスペースと長さをつくる
  • ポーズにアクセスしやすくする
  • サポート(支え)として使う
  • 快適さを保つため、長くホールドできるようにする

正しいアライメントとは?

アイアンガーヨガでは、ポーズの正しいアライメントを重視しますが、正しいアライメントとは何でしょうか?

正しいアライメントは一つだけではありません。

人の身体がそれぞれ異なるように、正しいポーズの完成形もひとつではありません。つまり、最終的なポーズの形・見た目にこだわるのではなく、ターゲットとする身体的部位に刺激を与えられているかどうかを意識して自分に合ったやり方でポーズに取り組む必要があるのです。

先生や周りの人と同じ形をとることではなく、自分がどう感じるかに積極的に意識を向ける必要があります。身体感覚に意識を向け、自己の内面への気づきを深めつつ、リラクゼーション、肉体強化を目指していくのが、アイアンガーヨガ的アプローチだと言えるでしょう。

アイアンガーヨガに向いている人

ひとつ一つのポーズに丁寧に取り組んでいくので、ヨガが初めての方にもお勧めです。プロップスを活用して、ポーズへの様々なアプローチが可能となるので、身体が硬い人や柔軟性を高めたい人にも向いているのではないでしょうか?