マントラとは?

ヴェーダという聖典で教えられている祈りの詩句を「マントラ」と呼びます。厳密には、ヴェーダのマントラを唱える資格を得るためには、厳格な伝統に従って儀式を受け、正しい発音を学ぶ必要があります。ヴェーダのマントラと区別して、誰でも唱えられる祈りの詩句のことをシュローカと呼びます。今回は、ヨガのクラスの最初と最後に唱えられるマントラをテキストにのせています。マントラをチャンティングすることで、皆さんのヨガの練習に深みが出、より自分の内面に意識を向けることができるようになります。

マントラ=音のバイブレーションです。サンスクリット語意味は分からなくても、心の中で唱えることで、ポジティブなエネルギーを受け取ることができる力があると言われています。

江本博士の研究によると、思考、感情、言葉、アイデア、音楽、さらには名前までもが水の分子構造に影響を与え、したがって私たちの物理的現実に影響を与えています。江本博士は研究中に、肯定的または否定的な言葉に繰り返しさらされた水滴が、水の色、形、および対称性を大きく変化させることを発見しました。

よく使うマントラ

ヨガクラス始まりのマントラ

OM

Yogena chittasya padena vacham
ヨーゲーナ チッタッスャ パデーナヴァーチャーン

Malam sharirasya cha vaidyakena
マラン シャリー ラッスャ チャ ヴァイデャケーナ

Yopakarottam pravaram muninam
ヨーパーカローッタン プラヴァラン ムニーナーン

Patanjalim pranjaliranato’smi
パタンジャリン プラーンジャリ ラーナトースミ

Abhahu purushakaram
アーバーフ プルシャーカーラン 

Sankha chakrasi dharinam
シャンカチャックラーシ ダーリナン

Sahasra shirasam shvetam
サハッスラシラサン シュヴェータン 

Pranamami Patanjalim
プラナマーミ パタンジャリン


(意味:アシュターンガ・ヨガによって心の中にある不浄を、文献研究によって言葉の中にある不浄を、そしてアーユルヴェーダによって体の中にある不浄を取り除いた賢者の中でも最も尊敬されるべきパタンジャリに対して私は手を合わせて敬意を表します。人の姿をもち、美しい音を奏出る法螺貝と、永遠を示すチャクラを手に持つ、永遠の光り輝く知性を持った聖者パタンジャリに祈りを捧げます。)


平和を願う祈り

OM

Svasthi Praja Bhyaha Pari Pala Yantam
スヴァスティ プラジャービャフ パリパーラヤンターン

Nya Yena Margena Mahim Mahishaha
ニャーイェーナ マールゲーナ マヒーマヒーシャーハ

Go Brahmanebhyaha Shubamastu Nityam
ゴーブラーンマネービャッシュパマストゥ ニッテャン

Lokah Samastah Sukhino Bhavantu
ローカーサマスター スキノー ババントゥ


Om Shanti Shanti Shantihi
オーム シャンティ シャンティ シャンティヒ


(意味:全ての人々に幸あれ!統治者たちが公平な正義の道に沿って、この大地を守りますように。牛達や伝統の知識を伝える人々が常に幸せで居られる、安泰な社会でありますように。この世界の皆全てが、幸せでありますように。)